免疫には、自然免疫と獲得免疫(T/B細胞)がありますが、今年、ノーベル生理学・医学賞で坂口志文先生が(制御性T細胞=Tregの発見者)受賞されましたので、ご存じの方は多いことでしょう。
先日、長野県鍼灸師会のご縁で薬剤師でもある群馬県鍼灸師会の小暮先生の講演会に参加することができ、この制御性T細胞(Treg)とお灸との関係性においてとても興味深いお話を聞くことができました。
過剰な免疫反応を抑制し、免疫バランスを整える役割のあるこのTregを増やすアプローチは、自己免疫疾患の治療の鍵として期待されており、リュウマチなど免疫が過剰に働く疾患で特に重要とされているようです。
小暮先生は「リュウマチモデル×お灸」の研究をされており、制御性T細胞(Treg)が増え、炎症を抑える方向に免疫がシフトし、お灸は免疫のバランスを整えることを裏付けた内容でした。
リュウマチの診断・治療の進歩により、近年では生物学的製剤(TNF-α 阻害など)の登場で関節破壊が大幅に減少されるようになりましたが、その一方で、炎症を強く抑えるため、感染症(特に肺炎)に気づきにくくなるリスクがあるようです。熱が出ずに肺炎になる例もあるようで注意が必要とのことです。
免疫は、「強ければよい」のではなく、バランスが最重要で、鍼灸・お灸は炎症を”抑え込みすぎず、適切に調整する”作用が期待できることに、鍼灸師として、あらためてやりがいを感じるお話でした。
長らく鍼灸師として、当たり前に施術している日々の中、その良さに再認識する機会となりました。
この、炎症を抑える速さは、身に染みる私自身の体験も(;’∀’)
実は、今月、鍼灸師会の鍼供養に訪れた時の事、やや小走りしたところ・・・凸凹の道路際で、転倒してしまいました。それも思い切り足首を捻り・・・やっとの思いで1日を終えて、通常の歩行もままならず痛みとともに帰宅しました。
とにかくお灸!!急にはお灸を!
痛みと大きく腫れあがった足首に、直接灸を据えることで瞬く間に炎症と痛みは消えていきました。もちろん、仕事も通常どうりに支障なく。
こんな時は、自分自身が鍼灸師で良かったなと実感、また、速効性に感動しますね(笑)
鍼灸師でなくとも、お灸はセルフケアとしてどなたでもできる療法です。国民皆保険の前には、当時、日本国民の多くがお灸で体調管理していた時代がありました。
現代においても、是非、多くの方に取り入れてほしいなと思いますね^_^

