少子高齢化が進む中、未来の日本を支えるための一つに妊活は今や、必須になってきています。

そのような中、不妊と言えば、女性だけの原因と思われているところが、一般的にはまだまだ多分にあるように思います。

先日、東京都鍼灸師会のセミナーに参加し、「男性不妊を知る」~新しいこれからの男性不妊・新しいこれからの男性のあり方~と題しまして野溝雄輔先生(不妊治療専門鍼灸師)の講義を拝聴しました。

その中の一部、皆様にも共有した方が良いのではと思う部分がいくつかあります。

そもそも不妊の原因は、男女ともに半々であることは、ご存じでしょうか?

★とても衝撃的だったのは、ここ数年、オックスフォードの研究で、全世界の男性の平均精子数が、この45年間で51.6%減少していることです。1972年から比較すると2倍の減少。

全世界の人間の生殖能力が退化してきているのか?もしくは、変異しているのか?と思ってしまったのは、私だけでしょうか?

★二人目の不妊の原因は男性原因が70%であること、また、その大きな問題を占めるのが、精子のDNAを破壊する「精索静脈瘤」です。これを隠れ男性不妊の原因となっています。

大きな理由として、男性不妊専門クリニックは基本泌尿器科、日本中に男性不妊専門医は50人程度で、専門家が少ないため診断される機会を喪失しているだけだというのですから、驚きです。

この「精索静脈瘤」は、簡単な手術で大きく改善するので、自然妊娠レベルもあがるほどです。

もしかしたら・・・と思った方は、日本生殖医学会の泌尿器科医、もしくは、日本メンズヘルス医学会のドクターの受診をおすすめしたいです。

★男性の妊活意識のなさや、妊活を自分事として捉えられなかったり、男性の理解が妊活の成否に大きな影響を与えている点など挙げられていました(;’∀’)

そもそも、男性の患者様の方が、身体に対する感じ方が鈍かったり、自覚や意識が割と低いように日々の臨床の中で、私も感じてはいます。

また、過度な精神的なストレスを抱えていたり、生活習慣(栄養と運動と休養)が乱れていては、健康を害するとともに不妊にもなりうる可能性が大きくなっていきます。

その点、鍼灸は、男性不妊に関して言えば、精子の質的改善、精神的ストレスの緩和や身体の血流やホルモンバランス整えていくことができるのです。

野溝先生から、最後に男性陣へのメッセージが、とても印象的でした(笑)

無限・無料と思うな妻の愛