こんにちは
すっかり春の予感、梅の花も開花しはじめてきたこの頃ですね。
私の大好きな春の野草、特にふきのとうで作るふき味噌やくさ餅(よもぎ餅)が美味しい季節です。
よもぎは、乾燥させてお灸に使われるもぐさの原料です。
血液の浄化や便秘、冷えにも効果がありますね。
体内に季節のよもぎを摂り、体外からお灸でデトックスと冷え改善していきましょう!
さて、先日、福島県鍼灸師会開催の不妊症セミナーに参加しました。
今回の講師は、一般社団法人JISRAM日本生殖鍼灸標準化機関の三瓶真一先生でした。
【三瓶先生おすすめの女性不妊の鍼灸治療の進め方】
☆35歳以下での女性不妊鍼灸においては、まずは体つくりとして週に1回を最低3か月継続することで、3か月以降からだんだん妊娠しやすくなる(そのころからタイミング指導)
☆体外受精での採卵数、卵の質の改善には、最低3か月以上必要(施術25回程度)
当院でも不妊症で来院される患者様は、これまでも多くいらっしゃいました。
早い方ですと、数回ので施術で自然妊娠されて鍼灸の効果に驚かれたり、人工授精から体外受精への移行期に来院されご懐妊されたり、体外受精・顕微授精で鍼灸との併用で体質改善されご懐妊と様々です。
しかし、正直、当院でのおすすめの施術回数は、三瓶先生の半分以下でした(;’∀’)
あくまで、患者様のライフスタイルに沿って施術の頻度を判断していただいている方針と生活習慣に重点を置いている当院にとっては、考えさせさせられる内容でした。
しかし、三瓶先生が治療効果は、1回1回の積み重ねであることを患者様にお伝えされていることは、私も共感でき大切であると思いました。
【妊娠初期(12週未満)の流産について】
流産の7割は、偶発的な染色体異常であるといわれ、残り3割に黄体機能不全などホルモンの不調があると言われます。
そもそも、妊娠しなければ流産もないという事、不良状態のホルモンの改善途上での妊娠とも考えられるようです。
当院にも、流産による心身の不調を改善し、その後、無事に妊娠された方もいらっしゃいます。
流産を改善途上の妊娠ととらえていくことも大切なのかもしれません。
【ライフスタイルについて】
寝不足睡眠負債は、不妊に影響を及ぼします。
にわとりに例えるととてもわかりやすいと思います。
かなり前に私もブログでお話した思いますが、睡眠時間だけでなく体内時計は、とても身体に影響していきます。
起床時間、就寝時間、食事の時間のそれぞれのリズムは、一定に心がけた生活習慣を大切にしていきましょう。
飲酒、喫煙は、もちろんやめましょう。
特に、喫煙についてですが、今回のセミナーで、特にタバコの害に驚きでした!!
☆子宮外妊娠の増加(1日5本の喫煙で1.5~2.5倍)流産、死産、早産の原因に
☆40歳~44歳の女性での閉経リスクは2.1倍
☆エビデンスのある不妊要因
☆喫煙により卵巣年齢の高齢化
☆喫煙で摂取するダイオキシンなどの化学物質により特に子宮内膜症のリスクが高くなる(中学高校生でも近くに喫煙者がいる環境で育つと罹患しやすい)
※化学物質の多くは脂溶性のため、母乳などでの体外への排出となるので、新生児への先天的な化学物質の摂取につながる。
タバコによって、子宮粘膜が荒らされるという事に、本当に衝撃的です!
【鍼灸で提供できる改善点】
女性不妊への対応
☆ホルモン環境改善、卵巣の機能改善
☆子宮の環境改善
☆卵子の質の改善
男性不妊への対応
☆精液所見の改善(精液量、精子数、精子運動率改善)
☆男性の性機能の改善
以上です。
不妊治療を希望されている方々、まだまだ先でも良いが妊活もしていこうかなとお考えの皆
様にとって、よりよい情報となりましたら幸いです。
私も、現在、不妊で来院されている患者様にさらによりよい施術を提供できるように日々、精進です。
今回は、かなり長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。